2013年1月23日水曜日

インディーズゲームの小部屋:Room#238「LA-MULANA」_1

 ヒッグス粒子のおかげでダイエットに成功し,常に前向きな気分になって年収もぐんぐんアップ。今では美人秘書をはべらせて,自家用クルーザーでワイングラスを片手に葉巻をくゆらせている筆者がお届けする「」の第238回は,NIGOROの「LA-MULANA」を紹介する。やるなあ,Cheap Diablo 3 Gold,ヒッグス粒子。もはや筆者は人生の勝ち組なので,今日はもう仕事を切り上げて帰ってもいいですか? ダメですね,すみません。  本作は,インディ?ジョーンズのような中折れ帽と鞭がトレードマークのワイルドな考古学者?ルエミーザ博士を操作して,すべての文明の始まりと言われる謎の巨大遺跡「ラ?ムラーナ」に眠る“生命の秘宝”を求め,遺跡の中を探索するアクションゲーム。もともとはPC用ゲームとして制作されたアマチュア作品を,2011年にWiiウェア向けタイトルとしてリニューアルし,それをさらにPCへ再移植したのが本作というわけだ。  さて,同じ考古学者としてのライバルでもある父親から,ラ?ムラーナ遺跡を発見したという手紙を受け取ったルエミーザ博士。自分も負けてはいられないと急ぎ荷物をまとめ,ラ?ムラーナ遺跡の間近にある集落にやって来たところからゲームはスタートする。ルエミーザ博士の基本操作は,方向キーでの移動に加え,ジャンプ,メイン武器,サブ武器,アイテム使用の4つのキーで行う。それぞれ,オプションで好きなキーに割り当て可能だが,ゲームパッドにも対応しているので,持っている人はそちらでのプレイが推奨だ。  複数のエリアに分かれた遺跡の内部は,uggブーツ,ガイコツやコウモリなどの敵が行く手を塞いでおり,どこかにガーディアンと呼ばれる大ボスが眠っている。また,各部屋にはさまざまな罠や謎が仕掛けられ,これらを解きながら遺跡を攻略していくのだ。遺跡内の各エリアは自由に行き来できるが,中にはガーディアンを倒したり,どこか別の場所で手に入るアイテムを使ったりすることで進めるようになる場所もあるので,どうしても入れない場所は後回しにするといいだろう。  そんな遺跡に挑むルエミーザ博士はと言えば,準備万端整えたはずが空港で荷物のほとんどを没収されてしまい,遺跡にたどり着いたときには愛用の鞭とノートPCのみという,実に心許ない状態に。しかし,集落の長老がなぜか無類のハイテク好きだったため,ジャングルの奥地であるにも関わらず物資が充実していたのが不幸中の幸い。集落では遺跡調査用のハンディスキャナーやら古文書リーダーやらが売られているので,遺跡で集めたお金で装備を整えていくこともお忘れなく。  右のイラストで長老が着ているシャツの胸に,MSXのロゴのようなものが描かれているところから何となくお分かりのとおり,本作はまさにMSXの古き良き2Dアクションゲームを,現代の技術で進化させた内容となっている。その中でもとくにKONAMIのゲームからの影響が濃く見られ,本作は「王家の谷 エルギーザの封印」と「魔城伝説II ガリウスの迷宮」を足して2で割ったような雰囲気だ。  当然ながら,謎解きやアクションの難度は高めに設定されており,当時のゲームを夢中になってプレイしていたようなオールドゲーマーなら,まさにこんなアクションゲームを待っていたと拍手喝采したくなる,文句なしの出来栄え。2Dでしか表現できない面白さをとことんまで突き詰め,実写さながらの3Dグラフィックスが全盛の今だからこそ,もう一度遊びたいと思わされる一本に仕上がっている。  本作は,インディーズゲームのダウンロード販売サイト「」で7月13日に1200円(税込)にて発売される予定。遊びやすくて難しく,難しいからこそ面白い,挑戦しがいのあるゲームなので,MSXファンだけでなく当時を知らない若いゲーマーもぜひどうぞ。オススメです。 ■「LA-MULANA」公式サイト
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